歌舞伎町「朝ホスどうですか」で逮捕…悪質ホストを裏で操る反社と“沼落ち”の実態
■寄ってたかってしゃぶり尽くす
歌舞伎町には、国内最大の風俗スカウトグループがある。年商50億円を誇り、所属スカウトマン1500人を擁する一大グループのケツ持ちは暴力団だ。
ホストとスカウトの結びつきは極めて強固で、持ちつ持たれつの関係にある。これまでは未払い金のある女性客を、ホストが風俗に沈めて回収するのがお決まりだったが、最近では売掛金の回収そのものを、スカウトに依頼するケースが増えている。
「スカウトは女性客の職場を知っているので、飛ばれるリスクも減り、売掛金を確実に回収できます。女性客がキャバクラ、ヘルス、ソープと店を替えるたびに、スカウトからホストにキックバックがある。スカウトにしてもホストから紹介してもらえば、街中で声を掛ける必要もなくなり、勤務先が変われば、風俗店からスカウトにマージンが入ってきます。ホストとスカウトがグルになって、女性客に店を転々とさせるわけです。
2人にはその都度、何もしなくても手数料が入ってくる。闇カジノに通ったり、違法ドラッグを常習するホストやスカウトも多く、ホスト狂いの女性客はそこでも食い物にされ、それも犯罪グループの貴重な収入源になる。そのカネを風俗業など、別の事業に回し、さらに収益を上げる仕組みです」(歌舞伎町関係者)
ひとたび「沼」にハマると、骨の髄までしゃぶり尽くされることになる。