親族が語る生い立ち秘話…本田圭佑の「虚像」と「実像」

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 中学に入ると、地元ガンバ大阪のジュニアユースに所属した。自宅から練習場まではモノレールで15分ほど。入団当初はモノレールで通っていたが、いつしか1時間かけて自転車で通い始めるようになった。

 本人は、「トレーニングのため」と公言しているが、本当は「モノレール運賃の節約」もあった。必死で自分たちを養ってくれる祖父母を助けたい。片道300円程度でも経済的負担を少なくしたい。中学生の本田にとって精いっぱいの「親孝行」だった。

 小学校の頃には、家族に内緒で何千円かのお金を貯め、弘幸さんと一緒に離婚した母親が住む岡山まで会いに行った。「内緒で会いに行った」のは、祖父母に余計な心配をかけたくなかったから。母親が本田を一目見ようとサッカー場を訪れても、やはり祖父母には何も言わなかった。

「小さい頃から、そんなふうに大人の事情を理解して、周囲に気を配ることのできる人間だった」(大三郎さん)

 その後、星稜高(石川)を経てプロ入り。徐々に奇抜なファッションやビッグマウスで注目を集め始めるが、その姿はあくまで本田の「虚像」に過ぎない。

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