W杯でアルゼンチン経済危機…メッシの活躍がペソ安に拍車

公開日: 更新日:

 アルゼンチン危機が市場の関心事になっている。同国のデフォルト懸念は高まるばかりで世界経済への悪影響を心配する声もひっきりなしだ。

 01年にアルゼンチンは10兆円規模のデフォルトに陥ったが、債権者の90%以上は債務の削減に応じている。ところが米ファンドを中心とする10%弱は全額返済を要求。一部の米ファンドが米国で訴訟を起こし、裁判所は全額返済を命じた。再デフォルト懸念の急浮上だ。

「慌てたアルゼンチン政府は、理不尽な判決を訴えるため、6月下旬に英フィナンシャル・タイムズや朝日新聞などに全面広告を出しています。マーケットでかなり話題になりました」(市場関係者)

 とはいえ、アルゼンチン債は6月30日に実質デフォルト。1カ月以内に支払いに応じないと本格デフォルトとなる。

「そうなったら世界の金融マーケットは混乱をきたすでしょう。アルゼンチンの通貨ペソが暴落する恐れもあります。他の新興国通貨が連鎖安となり、世界経済を直撃しかねません。アルゼンチン危機は慎重に見極める必要があります」(第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方