稀勢はケガ、高安には重圧…田子ノ浦勢の7月場所に黄信号
では同じ田子ノ浦部屋の後輩、高安に主役を譲ることになるのか。
「その高安も優勝争いに絡めるかと言えば、どうでしょうか。10勝以下に終わることはないにせよ、大関ともなれば、みっともない相撲は見せられない。それが重圧になる。先場所は昇進ムードだったので、本人も『オレは強い!』と、普段以上の力を出せた面もあるでしょう。私が聞く限り、昇進後の高安は飲み歩きも激しいようですからね。ハメを外しやすい時期だけに、そこも心配です」(前出の中澤氏)
先場所全勝で38度目の優勝を飾った横綱白鵬(32)の存在も無視できない。
近年は肉体的な衰えも激しく、下り坂であることは間違いないが、それでも全勝優勝は気力を奮い立たせる材料には十分。自信さえ取り戻せば、ここ一番での勝負強さに、いよいよ磨きがかかるだろう。和製横綱と新大関にとって、試練の場所となりそうだ。