バド日本代表監督が独白 弱小国から世界トップになるまで

公開日: 更新日:

 昨夏のリオ五輪。バドミントン女子ダブルスで高橋・松友の「タカマツ」ペアが日本初の金メダルを獲得した。勝利の瞬間、コート内に倒れこむ高橋に駆け寄ったのが、朴柱奉ナショナルヘッドコーチ(監督=52)だ。2004年11月の日本代表監督就任後、世界選手権や五輪で初戦敗退を繰り返していた日本選手は明らかに変わった。ロンドン五輪の女子ダブルスで藤井・垣岩の「フジガキ」ペアが銀メダル、リオでは女子シングルスの奥原も銅を獲得。成長の裏には、旧態依然とした体質を打ち破った朴監督の改革があった。

 ◇  ◇  ◇

 昔の日本代表は、世界ランキングを上げる目的で、レベルの低い試合をこなしてポイントを稼いでいました。ランクは高いのに、大きな大会では簡単に負ける。世界選手権やオリンピックも、出場するためのチケット(権利)をもらって、そこで終わり――という状態でした。私はアテネ五輪後にナショナルコーチとして日本に来ましたが、アテネでは出場選手11人のうち、10人が1回戦負け。それでも「ランキングが低ければオリンピックチケットすらもらえない。チケットがあるんだからいいでしょ」という日本の考えに驚きましたね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ