バド日本代表監督が独白 弱小国から世界トップになるまで

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 当時の日本には、本当の代表監督、つまりJOCや日本バドミントン協会からサラリー(給料)をもらってやっている人はいなかった。(実業団などの)各チームのコーチや監督が大会に遠征するときだけ「ナショナルコーチ」を名乗って代表チームにつく形。5000円ほどの日当をもらって、試合が終わればバイバイ。だからコーチもスタッフも責任がなかったし、プレッシャーもなかったと思う。

 日本に来て初めてのインドネシアオープン(04年12月)で、男子のシングルス3人が全員1回戦で負けました。試合後、ホテルへ戻るまでバスの中で、男子選手がヘラヘラと笑ってしゃべっている。私は部屋に集合させて怒りましたね。

 当時は通訳を介して「普通は反省会じゃないの?」「男子は明日から女子の応援団をやるしかないね」と、あえてプライドを傷つける言い方をしました。

 私の目的は日本のレベルを上げること。まずはレベルの高い国際大会に出て、世界のレベルと自分の実力にどれくらいの差があるかを選手に分からせることから始めました。いくら私が「このままじゃダメ。頑張って」と言っても、選手本人は納得してくれないですから。予想通り、最初の頃はずっと1回戦負け。目標のベスト16に入るのも1年くらいかかりました。

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