渋野日向子を待つイップスの恐怖…3大会連続予選落ちでスマイル消え、平常心まで失い
現地25日に幕を閉じた全米女子プロゴルフ。通算7アンダーの笹生優花(22)が優勝に1打及ばなかったこの大会、通算11オーバーの渋野日向子(24)は国内大会から3試合連続の予選落ちとなった。
低いトップのスイングに変えた昨年も連続予選落ちは何度かあった。パロス・ベルデス選手権から全米女子オープン(OP)までの3大会連続を皮切りに、マイヤークラシックからスコットランド女子OPの間の全米女子プロの棄権を除けば3試合連続だった。9月のボランティアーズ・オブ・アメリカまでに2試合連続が2回あり、その期間内の14大会で10度も予選で姿を消した。
さらに今年は左手親指の故障や、症状を悪化させないためベースボールグリップに変更したことが成績不振に追い打ちをかけているが、次戦の全米女子オープン(7月6日開幕)の舞台は太平洋に面しているペブルビーチGL。ボールをコントロールできない今の状態では予選通過は厳しく、自身初の4試合連続予選落ちは必至だ。
ツアー関係者がこう語る。
「プロはたとえ優勝できなくても、4日間戦うことが何より大事。4日間プレーすれば実戦の中で修正できることもある。練習場での打ち込みとは違います。ところが予選落ちを繰り返していればカットラインばかり気にするようになる。無難な攻め方になり、パッティングは3パットを怖がりカップに届かなくなる。渋野の良さは思い切りのいいところだが、実際、“壁ドン”といわれる強気のパットも見られなくなっている」