目標が明確になった星野陸也は「上昇気流」に乗れる…欧州ツアー、カタール・マスターズ優勝
この優勝でツアーメンバーたちにはこれまで以上に認められます。英会話が苦手でも彼らと積極的に話をして、練習ラウンドも行う。「友人」を増やしツアーに溶け込むことです。世界を転戦する中で、コースや風、グリーンの芝質や、悪天候で中断した際の再開アナウンスに至るまで、現地の情報はスコアに直結します。「友人」たちから得られる話は貴重です。
今大会の最終日、最終ホールはかなり緊張したようですが、次に優勝争いしたときはその度合いは半減します。それが1打の争いを制した「ご褒美」というものです。
今回の優勝で、年間ランク10位以内の米ツアー参戦はもちろん、同ランクトップやパリ五輪代表、全4大メジャー出場など、一つ一つの目標がより明確になり、モチベーションはさらに高まる。「上昇気流」に乗って、今季中にあと1つ、否、あと2つは勝って欲しい。
「ポスト松山は不在」といわれて久しい日本のゴルフ界ですが、久常や星野、昨年アジアンツアーに勝った金谷拓実、今季から欧州ツアーに挑戦する中島啓太や蝉川泰果ら、男子も世界へ羽ばたく選手が出てきたのはうれしい限り。海外ツアー優勝よりビッグなニュースを期待せずにはいられません。