5大会連続Vの世界最強ネリー・コルダに飛距離は敵わずとも日本人女子が学べるものはある
昨年はパットに悩み、未勝利に終わったことで、パットの修正だけでなく、スイングのレベルを上げ、体やメンタル面の改善にも努めたようです。1年間苦しんだことで、逆境に強くなって帰ってきた印象です。
ネリーは細身で身長は178センチ。モデルのような体形ですが、体幹がしっかりしているので飛距離は出るし、今季はショットの精度も抜群。現在の女子プロ界では世界最強です。
日本選手はネリーに飛距離ではかないません。でも、学ぶべき点はあります。競り合いになったとき、大きなリスクがあっても攻めるゴルフができるか。「よし、行くぞ!」と決断したとき、狭いエリアに打っていけるだけのショットの精度を身につけることです。それには技術だけでなく、「決断」と「実行」を妨げないメンタルの強さも必要です。そのためにやるべきことを考えるのです。
ネリーは試合後、「緊張して呼吸をするのもつらかった」と語っていました。ネリーでもメジャーのタイトルを意識して心臓がバクバクしていたのです。日本選手もそんな経験は必ずできます。