U-23日本代表がカタール撃破!パリ五輪に望みつなぐも露呈した致命的問題
殊勲者の細谷は昨季のJリーグで14ゴールと存在感をアピールし、五輪代表でも好調を維持してチーム最多の9得点をマーク。代表エースFWとして今大会に乗り込むはずだった。ところが、国際経験を積むために1月開幕のA代表アジア杯に参戦したのが誤算となった。
ここで低調パフォーマンスに終始したことで心身ともにダウン。2月開幕のJリーグでも不発が続き、公式戦8試合連続無得点でカタール入りした後、グループリーグ3試合ともノーゴール。これでカタール戦を落として五輪出場切符を失っていたら、批判の集中砲火を浴びるところだった。
延長後半8分には、唯一のアマチュア選手であるFW内野航太郎(筑波大)がダメ押しゴールを決め、準決勝以降の戦いにひと筋の光明が差し込んできた。しかし……「以前から不安視されていた守備の脆さが露呈、今後の戦いに不安を残しました」とは元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏である。
1点リードで迎えた前半24分、カタールが右サイドからクロスを放り込むと日本の高井広大(磐田)と木村のCBコンビがマークを外し、カタールの19歳FWに強烈ヘッドをぶち込まれてしまう。