週間読書日記
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黒木亮(作家)
9月×日 コロナが怖いので、ひたすらロンドンの自宅で執筆中。7月からのレストラン等の再開で、英国のコロナ感染者数は1日2000人近くまで増えてきている。一方、死者数は毎日10人かそこらで、4月の“戦争…
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一ノ瀬俊也(埼玉大学教養学部教授)
8月×日 NHKの戦争番組をみている。毎年のように本土空襲、原爆、沖縄戦、ガダルカナルなどの話が繰り返される。もちろんどれも決して忘れてはならないのだが、それらとはまた別の側面から、先の戦争を俯瞰的に…
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冨士本由紀(作家)
8月×日 コロナウイルス禍以前の私は、暇さえあれば、書店にぶらりと寄ってのんびり書籍を物色する、というのが何よりの楽しみでした。ですが、今や状況がまったく変わりました。喘息持ちの私は、極力外出を控え、…
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江波戸哲夫(作家)
8月×日 最近「日本が貧乏になっている」というニュースをときどき目にするようになったが、GDPだってまだ世界第3位だし、それほど深刻に受け止めていなかった。 事実を確かめてみようと加谷珪一著「…
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森詠(作家)
8月X日 依然、コロナ・ウィルスが猛威を揮っている。台湾の李登輝元総統が亡くなった。 村上政彦著「台湾聖母」(コールサック社 1700円+税)は、李登輝と同じくかつて日本人の青野秋夫だった俳人…
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江上剛(作家)
7月×日 コロナ禍のニュースばかりで憂鬱になる。 玄侑宗久著「なりゆきを生きる―『うゐの奥山』つづら折れ」(筑摩書房 1600円+税)。著者は臨済宗妙心寺派福聚寺住職にして芥川作家。本書の中に…
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島田裕巳(宗教学者、文筆家)
7月×日 ようやく今年も半年が過ぎたが、いろいろなことがありすぎた。コロナ・ウイルスのことが大きく影響しているが、非常勤で教えている大学の授業も毎週ズームを使ってやっている。大学まで出かけないですむし…
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越谷オサム(作家)
7月×日 以前はそこそこ混雑していた9時台の電車にも、新型コロナウイルスの影響でちらほら空席が。本読みとしては確実に座れてありがたいことだが、鉄オタとしては鉄道会社の今後が気がかり。 と世を憂…
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安藤祐介(作家)
7月×日 時節柄、室内にこもることが多く、読書も自ずと捗る。薬丸岳さんの「告解」(講談社 1650円+税)を一気に読了。犯罪の「その後」を描き続ける薬丸さんが、加害者本人の視点を中心に描いた今作。ひき…
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藤原智美(作家)
6月×日 自宅で仕事をする作家は、この自粛下でも執筆に支障はない、と思われがちだが、それは違う。外食しないので自炊の手間が増え、コロナ関連の情報に一喜一憂し気持ちが乱れる。原稿は進まず、読書量も減った…
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花房観音(作家)
6月×日 数年前から書きたいと願い続けた、ミステリーの女王・山村美紗の評伝がやっと手を離れ、7月中旬には「京都に女王と呼ばれた作家がいた」というタイトルで本になる。京都に住み、京都を描いている私にとっ…
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草凪優(作家)
6月×日 新型コロナの影響で夜の街にも繰り出せず、最近はもっぱらPCの前で宅飲み。酒の肴はYouTube、アイドルグループ・乃木坂46関連のものばかり観ている。これだけ観てたらそのうち夢にまで出てくる…
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竹内薫(サイエンス作家)
6月×日 4月と5月は、経営するインターナショナルスクールも完全にZOOM授業に移行していた。しゃかりきで準備して、教職員はへとへとだが、なんとか生徒の学力は維持できたか。でも、分散登校が始まり、生徒…
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下村敦史(作家)
5月×日 講談社の担当編集者と電話。コロナの影響があり、日刊ゲンダイで去年連載した「残された命(仮)」の発売時期を相談する。刊行を今年の7月から来年の5月へ延期。 元々室内仕事ではあるものの、…
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早見和真(作家)
4月×日 一連の自粛要請を受け、僕の住む愛媛県松山市の飲食店ものきなみ休業、もしくは営業時間を短縮した。 外食できなくなったのも苦しかったが、より死活問題だったのは、ほぼ毎晩仕事をしていた深夜…
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石井光太(作家)
5月×日 ここ最近は、新型コロナウイルス関連の取材に追われていて、昨日は病院、今日は軽症者を隔離しているホテルへ取材に行った。 病棟はもちろんだが、軽症者用のホテルも隔離は徹底している。1日3…
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宮内勝典(作家)
4月×日 新型コロナウイルスのせいで、家にひき籠もる日々がつづいている。気が滅入って、たまらなく自然の息吹にふれたくなる。 そこで、山尾三省の「びろう葉帽子の下で」(野草社 2600円+税)を…
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佐川光晴(作家)
5月×日 新型コロナウイルスの感染拡大による非常事態宣言が続いている。昨年末に細野晴臣著「とまっていた時計がまたうごきはじめた」(平凡社 1300円+税)を書店の新刊売り場で見つけたときは、まさかこん…
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泉麻人(エッセイスト)
4月×日 件のウイルスの流行下、運動不足解消の意味もこめて閑散とした路地を選んでぶらぶら歩きまわることが多い。すると、今まで渡ったことのない踏切ポイントに出くわしたりする。わがフィールドを走る井の頭線…
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青山美智子(作家)
4月×日 夜中に昨今のあれこれを考えていたら眠れなくなり、和みを求めて益田ミリさんの「僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの」(マガジンハウス 1200円+税)に手を伸ばす。シリーズ4作目、姉と弟の…