「春を背負って」木村大作監督

公開日: 更新日:

「八甲田山」「駅 STATION」「火宅の人」など、日本映画を代表するカメラマンの木村大作(74)が、監督第2作「春を背負って」を完成させた。デビュー作「劒岳 点の記」と同様、標高3000メートルの立山連峰で60日間に及ぶ山岳ロケを敢行というから驚く。

―引退宣言を撤回してまで、撮影に臨んだ動機を聞かせてください。

「監督作が生涯1本だけだなんて、格好いいなあと思ってたんだけどな。カメラマンとしてなら、あてがいぶちの仕事もやるけど、自分で監督となると、ちょっと違う。相当燃えて、燃えまくれる作品じゃないんで、監督話を2本断ったりしていたんだが、前作を撮り終えてこれで映画界とオサラバだってなったとき、生活の糧をどうしたらいいんだろう、食っていけねえやとなって、考え直したんだよ。俺は映画は2番手で、生きてくのが一番大切だって思ってきた。その生きてくためにも、やっぱり映画を選ぼうってことになった話でね。食っていくためにも映画しかねえんだよ」

――笹本稜平氏の原作小説には燃えるものがあったのですか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方