「笑点」は衰えず メンバーの度重なる休養も高視聴率キープ
22日、落語家の林家たい平(49)が企画・主演・監修を務める落語人情時代劇「もういちど」の公開記念イベントに登場。初期の喉頭がんであることを公表した林家木久扇(76)について、「先日の『笑点』の収録のとき、師匠がいらっしゃって直接うかがいました。治療をすれば治るとおっしゃっていたので、僕たちは笑点の木久扇師匠の座布団をしっかり守ることが務めだとお話ししました。お体はお元気そうで安心した。『笑点』にとっても落語界にとっても、宝物のようなかけがえのない人ですから」と語った。木久扇は落語家にとって生命線である声を守るため、放射線治療を選択。「より一層おもしろくなって皆さまの前に帰ってまいります」と話した。
満身創痍の「笑点」メンバーは木久扇だけではない。04年にたい平の師匠であるこん平(71)が多発性硬化症で声帯を患い降板。09年に5代目三遊亭円楽(享年76)が肺がんのため亡くなって以降、桂歌丸(77)を中心に木久扇や6代目円楽が司会を務めてきたが、そのベテランたちも次々に病に倒れていく。歌丸は今年3月に慢性閉塞性肺疾患と肋骨骨折で入院し、5月に復帰するも帯状疱疹で再度療養して5月末に復帰。6月の公演では酸素吸入をしながら高座をこなした。たい平や春風亭昇太(54)といった世代交代も着実にされてきた。