いまだ高視聴率 大いなるマンネリ「笑点」のすごさ
32年間続いた「笑っていいとも!」(フジテレビ)、17年半続いた「はなまるマーケット」(TBS)の打ち切りが決定し、「こちらもそろそろか?」なんてウワサされる長寿番組も出てきている。
いずれも、視聴率の低迷が大きな要因なのだが、そんな中、47年以上も放送している「笑点」(日本テレビ)のすごさが改めて分かる。
日テレは4~10日の視聴率で、全日・プライム・ゴールデンの“週間3冠”を達成した(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。貢献したのは人気バラエティーの特番と、「笑点」(10日放送、17.9%)だったというから、現役バリバリ。恐れ入る。
笑点はこれまで何度も年間平均視聴率ナンバーワンに輝き、いまも人気を維持している。10日以前の放送だけを見ても、21.6%(10月20日)、18.6%(10月27日)、19.9%(11月3日)と安定している。打ち切りとは無縁だ。
「笑点が長期にわたって看板番組の座を維持できているのは、大いなるマンネリのおかげ。日本人は<いつものパターン>を楽しむ傾向があって、笑点は家族そろって安心して見ることができる。制作サイドも、<何も変える必要がない>と自信を持っています。また落語家にとっては、笑点のメンバーになっただけでステータスというほど特別視されている番組。まだまだ続きますよ」(放送業界関係者)
座布団を全部持っていかれる“お約束”も、あえていじらない。それが長寿の秘訣か。