脚本が粗く残念なドラマ 西内まりや「ホテルコンシェルジュ」

公開日: 更新日:

 “コンシェルジュ・ドラマ”といえば、4年前に三谷幸喜作「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」(フジテレビ系)が単発ドラマで放送された。深津絵里がドタバタしながら、宿泊客のトラブルを解決する爆笑コメディーだった。

 “「ダメです、ムリです」と決して言わないコンシェルジュ”という基本設定はまったく同じ。だが、こちらの「コンシェルジュ」のほうはコメディーとしてはお粗末だし、シリアスなドラマとしては客からの注文や展開がリアリティーに欠ける。

 初回視聴率が9.4%なのはどっち付かずの影響だろう。西内の演技は「かぶき者」より数段進歩したが、脚本のせいで深津のようなコンシェルジュのドタバタするおもしろさはなかった。まだ間に合うから脚本のテコ入れを望む。

 見た目は(目元と鼻が)優香似で演技は深津絵里のような幅が出てきて、2人にはない170センチの長身も生かせば、大化けの可能性大。TBSにできるかな。
(作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方