不倫報道タブー視せず 松本人志「ワイドナ」で苦言の是非
局は局でスキャンダル報道を手加減したり、スルーしたりすることで事務所との親交を深め、たとえばドラマのキャスティングなどでの見返りを期待する。松本の発言は業界で言うところの「持ちつ持たれつ」の癒着構造に一石を投じたことになる。
■ご意見番・松本流の正義感だが……
テレビ局の意向にも巻かれず、事務所への忖度などなしに対象に切り込む姿勢はワイドショーの司会者としては勇ましい限り。しかし、「松本さんは本当に本気で言っているのでしょうか」とさる事務所関係者は首をひねる。
「松本発言の通りに今後やっていくならば、タレントのスキャンダルは、たとえどんな事情があろうと手加減抜きで扱っていいということになる。本人は『何かあったときには逃げずにコメントする』と言っていますが、それがスタンダードになれば、松本と同じ芸能人たちはたまったもんじゃない。松本独特の正義感かもしれませんが、忖度もタブーもなしという状況となれば、発言がブーメランのように返ってきて、自分たちが苦しむのが分かっていないのでしょうか」