映画「素敵なダイナマイトスキャンダル」 監督が思い語る

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■「ふたを開けてみないと…」

 ただ、今作は、末井昭そのものを描いたわけではない。原作で描かれているのは、写真家の荒木経惟氏とのコンビで一時代を築いた30代半ばの話まで。末井氏が白夜書房退社後に著した「自殺」(13年)に書かれていることや、末井氏本人から聞いた話、そして冨永監督の願望などが入り交じっている。

「40代の末井さんは中間管理職として少なからず不自由を感じていたと思うんです。自身も経験値があるから、守りや悟りだって芽生えてくる。それは、自分がその世代になって実感するところです。だから、昔のことをただ取り上げるという形ではなく、僕たちの世代も身近に感じられる作品にしたかった。自分たちとは無関係な面白い人を紹介した映画と受け取られないようにしたかったんです」

 ただし成果については、「ふたを開けてみないと分からない」と苦笑いする。

「末井さん世代のサブカル好きの人たちにとっては、そりゃあ、末井昭だもの、面白いよって話かもしれませんが、自分と同世代やさらに若い世代の観客にどう届くか、ですね。ネジが緩んでいる人たちの物語を見て自分たちも面白いことをできる、勝手にやればいいんだって少しでも思ってもらえたら、すげえうれしい」

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