山口事件で問題浮き彫り 10代女子を抱える芸能プロの悩み
ところが、グループラインに入った途端に、事務所の承諾なしに個人で友達追加されてしまうことも多々あるそうだ。個人ラインに追加されてしまうと、そこでどんな会話が交わされているか把握できなくなる。
芸能ライターのエリザベス松本氏もこう語る。
「これはラインに限った話ではない。インスタグラムもツイッターもフェイスブックも、ダイレクトメッセージ機能がありますよね。たとえ番組共演者個人とのライン交換を禁じても、これらのSNS経由でいくらでも連絡できてしまう。ところが、子供たちにはダイレクトメッセージ機能も連絡先の交換になるという感覚がないから、報告をしない。そうなると、事務所は把握しきれないことが増えてくる。これが今、事務所側が抱える大きな悩みのひとつのようです」
前出の芸能プロダクション関係者も、こう口をそろえる。
「親御さんから大切なお子さんを預かっている以上、事務所には大きな責任がある。一緒に仕事をした共演者やスタッフから仕事以外でプライベートの誘いがきたら『必ず事務所に報告するように』と常々、所属タレントには話しています。でも、子供たちには、今回のような“事件”になってしまう危険性があることは想像しにくいようです」
事務所側も引き締めに躍起らしい。
46歳の“オジサンアイドル”と、芸能人の卵の女子高生が簡単につながれてしまう。これもSNSの功罪か。