ミコさん、どうぞ安らかに「ご飯行こうね」が最後の電話に
私が思う「歌うまパンチ族」江利チエミ、朱里エイコ、欧陽菲菲、中尾ミエ、ささきいさお、尾藤イサオ、上條恒彦、尾崎紀世彦、影山ヒロノブ、前田亘輝らお歴々の中でダントツに好きだった弘田三枝子さんがお亡くなりになり、とても悲しい。私が50年間歌い続けている十八番「人形の家」のご本家であり、初めてお会い出来た時は夢かと思うぐらいうれしくて、いきなりベラベラ話しかけてしまい、ふと我に返りまたベラベラと謝った。弘田三枝子クラスになるとブランド過ぎて もはや呼び捨てなので、ご本人に「弘田三枝子は、弘田三枝子は!」と熱弁してしまったがゲラゲラ笑ってくださった。よかった。
“パンチがある歌唱力”とよくいわれる“パンチ”とはなんぞや?歌がうまいのは当たり前(そうでもない人もいるが)で更にガツンと胸に響く迫力があって、一回見ただけで「なんだこりゃ?」と思うインパクトが大事。弘田三枝子さんをはじめ、私の思う「歌うまパンチ族」は皆さんオリジナリティーで、抜群の歌唱力とどこかゴージャスなルックスで、ものまねをしてくれと言わんばかりの個性派揃い。一体どうやってここまでに仕上がったのだろうか? と尊敬します。まずしっかりした低音。突き抜けるような高音。うなりやこぶしは自由。なんとなく外国。“はひふへほ”や“バビブベボ”が特に印象的。魅力は尽きません。