菅氏を半沢直樹に重ね礼賛ムードを煽るTV局に強烈な違和感
今週のサンデー・ジャポン(略してサンジャポ)は、コロナで欠席の爆笑問題田中に代わって、せいやが登場。見た目だけで代役MCというサンジャポらしい始まり。
今回のメインテーマは自民党総裁選。同じTBSであることを最大限に利用し、VTRを「半沢直樹」風に仕上げてきた。ナレーションを金子恵美氏に読ませるなど、いかにもサンジャポらしい作り具合。
しかし、その主役である「半沢直樹」を菅義偉氏に据えているのには強烈な違和感を覚えた。
「半沢直樹」はそもそも銀行の中でもはぐれ者の一社員。その彼が数少ない仲間たちと協力しながら、銀行内で不正を働く重役たちに一泡吹かせるお話だ。
さらに、現在の敵は現行政府の重鎮政治家。大きな権力を私利私欲のために行使する「権威」との戦いを描いている。その権力の真っただ中にいる菅氏を「半沢直樹」に重ね合わせるのは、さすがに無理筋ではないだろうか。
むしろ菅さんは、悪役側にキャスティングして、麻生氏や二階氏らをアップで編集するのがパロディーの醍醐味だろう。