菅氏を半沢直樹に重ね礼賛ムードを煽るTV局に強烈な違和感
そもそもパロディーなんて下から見て上の人間を批判的に扱うことで、その面白みを発揮するものだ。
上の人間をヨイショするために作られても、「権威を笑う」というパロディーの構造が十二分に発揮されない。
もしどうしても3人の候補のうち誰かを「半沢直樹」にするのなら、石破茂氏が最もふさわしいのではないか。仲間も少なく19人。中央から追われ窓際状態。「石破潰し」のために総裁選のルールも変えられる。果たして逆境の石破半沢直樹はこの内部抗争に勝てるのか。となれば「半沢直樹」の世界になる。
■番組に苦言を呈した紗理奈の気骨に快哉を叫んだ
さて、このVTRを見た鈴木紗理奈は「誰が権力持ってるかとかってすごい分かりにくいなと思っててんけど、こうやってドラマにしたら、今すごい分かりやすくて、なんなら菅さんのファンに、一瞬でなったんですよ」と、その効果を絶賛した。
その上で「だから、メディアがどう取り上げるかっていうのが、すごい大事やなと思って。まんまとこの(自民党の)動きにメディアが乗せられて、こんなVまで作っちゃったら、自民党の思うツボやなっていうのは思ったんですけど」と述べ、「乗せられたらヤバイと思った」と番組に苦言を呈した。