著者のコラム一覧
SALLiA歌手、音楽家、仏像オタク二スト、ライター

歌って作って踊るスタイルで話題を呼び、「イデア」でUSEN 1位を獲得。2018年より仏像オタクニストの活動を始め、初著「生きるのが苦しいなら」は紀伊國屋総合ランキング3位を獲得。近著に「アラサー女子、悟りのススメ。」(オークラ出版)がある。

興収100億円超「鬼滅の刃」ヒット3要素オタクニストが解説

公開日: 更新日:

 今一番、人を熱狂させている作品といえば、間違いなく『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』だろう。公開から10日間で興行収入100億円を突破し、日本で上映された映画の中で最も速い日数を更新した。

 筆者も、公開4日目に渋谷の映画館に早速見に行った。コロナ禍を忘れさせるほどの満員御礼で、普段アニメをあまり見ないであろう10代~20代のカップルが非常に多いことに面を食らったほどだった。

■アニメーションは作画で決まる

 鬼滅の刃という物語の素晴らしさは、もはや語るまでもない。そんな最高級の素材を、最高の料理(作品)として仕上げる役割なのが、アニメ制作会社である。鬼滅の刃の制作会社は「ufotable」。アニメ・ゲーム好きの間で制作会社がufotableであるというだけで、その作品に対する期待値が上がるほど、そのクオリティーは折り紙付きなのだ。

 ufotableの特徴は、キャラクターの感情のアニメーションへの落とし込みが非常に繊細なところだ。涙のこぼれ方ひとつにしても、キャラクターの心情が現れる。大粒の涙なのか、小粒の涙がスーッと流れるのか――。そんな些細にも思えることで、アニメの物語は捉え方が大きく変わってきてしまうのだが、キャラクターの感情を余すことなく作画に乗せるのが非常に上手な印象がある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド