田村正和さんは美学貫く 私生活明かさず人前で食事せず
4月3日に都内の病院で亡くなっていたことがわかった、俳優の田村正和さん(享年77)。4月中旬までに近親者のみで葬儀が行われ、亡くなってから1カ月以上経ってから届いた訃報だった。
田村さんといえば、代表作の「古畑任三郎」シリーズ(フジテレビ系)を始め、昭和、平成と、時代劇から恋愛もの、コメディものと数々のドラマで演じた役柄のイメージが強いが、その一方で、私生活はベールに包まれていた。
「妻の和枝さん、一人娘のお子さんとの生活などプライベートな話をすることはほとんどありませんでした。人前で食事をするのを極力控えるなど、独特の美学を貫いているところがまさにスターでした」(女性週刊誌記者)
2018年、「眠狂四郎 the Final」(フジテレビ系)で、20代後半で演じた眠狂四郎を73歳の田村さんが再び演じることが話題になり、当時のインタビューで「見どころは、この歳でもこのくらいできるところかな」と話し、自信をのぞかせていた。
ところが、写真週刊誌「フライデー」の直撃取材を受けた際、「眠狂四郎 the Final」の試写を見た田村さんは、「『これじゃダメだな』と痛感したんだ。オンエアを見る気にさえならなかった」と語り、事実上の引退宣言をしていた。