PANTAはトリ前に「物真似猿の大行進が始まる」と歌った
――70年代は「英語を流暢に発音してヒット曲を完コピする」バンドが凄い! と言われた。
「日本語で歌う、英語で歌う……のどっちが凄いのか? どっちが正しいのか? という問題ではありません。あるバンドのライブでびっくりしたことがある。カタカナで『ゲッチュモララーニン』なんて書いてあるカンペを見ながら歌っていたのです。分かりもしない英語の歌をカタカナで歌っても意味ないよ! 英語の歌をコピーするにしても、歌詞を深く理解してから歌おうよ! そう思っていました」
――たとえば、内田裕也さんは「ロックは英語で歌うべき」と主張していた。そう言いながら、PANTAさんのオリジナル曲「コミック雑誌なんかいらない」をヒットさせたりした(笑い)。
「『コミック雑誌……』は、今では裕也さんの持ち歌みたいになってしまいました(笑い)」
――その内田裕也さんも絡んでいるフラワー・トラベリン・バンドとの一件も聞いています。