竹内まりやさんは「理想の歌声」の持ち主だった
月刊「東京人」(都市出版)の最新刊(3日発売)「シティ・ポップが生まれたまち 1970―80年代 TOKYO」が売れ行き好調で重版がかかったそうだ。ここ数年、70~80年代に生まれた「シティ・ポップ」が海外で人気を博している。音楽プロデューサーの牧村憲一さん(46年・渋谷区生まれ)とコラムニストの泉麻人さん(56年・新宿区生まれ)が「東京人」で対談をやっている。牧村さんは、実は新宿ロフトのオープニングセレモニー(76年10月1~10日)のブッキングに関わり、大手レコード会社ビクターと手を組んだ独自レーベル「ロフト・レーベル」のチーフプロデューサーを務めていただいた。久しぶりに新宿で会い、昔と変わらない穏やかな口調でいろいろな話を伺った――。
「(創業者の平野)悠さんと話をするようになったのは(ロフト2店舗目で73年オープンの)荻窪ロフトからです。新宿のオープニングセレモニーにはソー・バッド・レビュー、金子マリさん、センチメンタル・シティ・ロマンス、大貫妙子さん、鈴木慶一&ムーンライダース、矢野顕子さん、南佳孝さん、山崎ハコさん、遠藤賢司さん……あと吉田美奈子さんのバックバンドのギタリストとして山下達郎さんが、大貫さんのバックで坂本龍一さんが演奏していました。そうそうたるメンバーでした」