制作費は安上がりなのに視聴率トップ 永野芽郁「ハコヅメ」がウケている理由
「ストーリーは、藤が刑事を捨てて交番勤務を希望するきっかけとなった過去の事件を解決するところで今シーズンは終わるようですが、原作漫画のまだ消化していない事件や警察の内部秘話は山ほどあります。『モーニング』で連載も続いていますしね。シーズン2の素材には困りません」(放送ジャーナリスト)
原作では、生活安全課の「くノ一」と呼ばれる変装・変身名人の黒田カナ巡査長、新署長の猿渡、知能犯係のイケメン如月昌也らもいて、シーズン2で絡ませれば新展開となるはずだ。
■女性警察官の志願者が増えそう
日テレが続編に積極的なのは、制作費が安いというのも大きい。
同じく夏クールの「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)などは、8トントラックを6カ月かけて救命救急車両に改造し、さらに事故や災害現場のセットを毎回つくって、炎上させたり崩落させたりしなければならない。まあ、制作費はいくらあっても足りないだろう。
「その点、ハコヅメは、ドラマの舞台となる町山交番は日テレの生田スタジオの駐車場につくったプレハブ、町山署は武蔵村山市役所、藤や川合の職員宿舎は八王子市片倉のアパートで外観を撮り、あとはスタジオセットと街中の商店街や住宅地、公園、学校などをそのまんま使ってロケするわけですから、まあ、はっきりいって安くつくれます。出演者も高額ギャラの俳優・タレントはいません。日テレとしてはぜひ続編をやりたいでしょう」(前出の放送ジャーナリスト)