著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<102>野崎幸助さんは何時に亡くなったのか 自宅にいたのは早貴被告だけ

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■最後の会話相手は交際クラブ経営者?

 私の知る限り最後にドン・ファンと会話をしたのは、東京の交際クラブ経営のA氏である。彼は事件後に警察に事情聴取され、午後5時の会話がドン・ファンの携帯電話の記録に残っていたことを知らされた。

「4時ごろにもらった電話に出られなかったので、ボクが5時ごろに電話をかけたんです。10回ぐらい呼び出し音がしてから出ましたが、イブちゃんの告別式への出席確認の電話で、いつもと変わらない早口だったから1分もしゃべっていなかったんじゃないかな?」

 警察は携帯電話の通話記録を持っているから最後の通話相手が誰かを知っているはずだが、発表はされていない。しかし、午後5時ごろにA氏への通話記録が残っていたことは、A氏が事情聴取された時に警察が認めている。

 ドン・ファンはこの後に殺された可能性が高いと思う。

 実はA氏との電話からしばらく後の午後7時半に、ドン・ファンの携帯電話からアプリコに2回電話した記録が残っている。アプリコの事務所の電話機に受信の記録があったから分かったもので、警察は発表していない。

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