著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<139>相続財産管理人に直談判し抵当権抹消の手続きはようやく終わった

公開日: 更新日:

 2019年1月、和歌山家庭裁判所田辺支部は、野崎幸助さんの相続財産管理人として和歌山市のK弁護士を任命した。野崎さんの財産がどのくらいあるのかを調べて裁判所に書類として提出するのが仕事である。

 しかし、早貴被告の代理人である弁護士がFさんに過払い金を返還し、そして抵当権を抹消すると約束したのは、管理人が任命される数カ月前の18年9月のことだ。管理人の承認うんぬんは全く関係ないことであるのはご理解いただけるだろうが、そんなことを臆面もなく回答してきて開き直る態度に、私の怒りのボルテージは上がった。

「私はどうすればええの?」

 回答を読んだFさんは途方にくれたようにため息をついた。今度こそ抵当権抹消ができると思っていたFさんの落胆ぶりははたで見ても可哀想で、後期高齢者を翻弄する連中を許すことはできなかった。

 私はK弁護士に電話をかけて相談をすることにしたが、何度電話をしても不在で、こちらの電話番号を伝えてコールバックをお願いしてもかかってこなかった。やっとつながったのは、1週間ほどしてからだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド