超人気女優の綾瀬はるかが“死に体”フジの月9に出演する切実な事情
いまやテレビ界で“ポスト米倉涼子”の誉れ高いのが女優の綾瀬はるか(36)だ。ドラマ「ドクターⅩ」シリーズ(テレビ朝日系)の大成功をきっかけに、日本一の“高給取り女優”に上り詰めた米倉を、最終的に越える存在になるとみられているのだ。さる芸能プロ関係者はこう話す。
「最盛期、米倉の出演料は1本当たり軽く500万円を超えていた。最近は個人事務所を立ち上げたり、折からのコロナ不況の影響でギャラ値下げに応じ、この2年間は350万円程度とみられています。それでも『ドクターX』最新シリーズの全話平均世帯視聴率は17.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。この金額はリーズナブルと言うべきです。スポンサーも結果を出せる米倉には文句を言わない。もちろん現在も、米倉が日本一高給取りの女優であることは変わりありません」(芸能プロ関係者)
その米倉を近い将来、視聴率、ギャラの両面で追い抜くのではないかとみられているのが綾瀬だという。そのきっかけになるといわれているのが今年4月期にスタートする綾瀬主演の月9ドラマ「元彼の遺言状」(フジテレビ系)。
「綾瀬がヒロインなら視聴率は10%前後……うまくいけば15%は見込めるでしょう。また、それ以上に関係者が注目しているのがギャラです。今回、フジテレビは看板ドラマである“月9”を完全復活させるべく、赤字覚悟で制作費を捻出したといわれている」(前出の芸能プロ関係者)
目指すは“米倉涼子越え”というが…
フジの覚悟が伝わるが、その一方で、大きな声では言えない事情も見え隠れする。そもそも綾瀬クラスの女優となると、高額なギャラを提示しないと現在のフジには、見向きもしてくれないのだとか。
「落ち目のフジでは視聴率が取れない。出演しても意味がないと思われている。ギャラがいくら高額でも、下手をしたら自分のタレント価値を棄損しかねない。結果、今が旬の俳優や芸人らはフジのオファーを露骨に避ける傾向があるんです。今回も綾瀬サイドはフジが清水の舞台から飛び降りる決意で提示したギャラに対し、半分はお付き合いで出演を承諾していると思われます」(他局のドラマ関係者)
さらに綾瀬サイドがフジのオファーを受けた背景には、タイミングの問題もある。
「“ホリプロ3姉妹”のうち、“長女”の深田恭子は体調不良から復活したもののいまだに本調子ではない上、交際中の実業家との結婚も秒読み段階にある。“三女”の石原さとみも妊娠したばかりで、復帰にはあと半年以上の時間を要する。結果的に“次女”の綾瀬が頑張るしかないわけです」(放送作家)
つまり、フジテレビと所属プロダクション双方の切実なる事情を背負って立つことになる綾瀬。両肩にズシリだ。