安倍元首相銃撃事件めぐるTV各局大騒乱の顛末 NHKvs民放の構図、コメンテーター奪い合い
「安倍元首相が選挙応援演説中に撃たれた」──。
この一報を受け、蜂の巣をつついたようになったのがテレビ東京を除く各キー局だった。即座に対応したのがやはり局員数1万人を誇るNHK。
「奈良支局に常駐するカメラマンや記者ら約30人を県警や搬送先の病院に張り付かせた。なかでも大きな成果を上げたのが、奈良支局チームと東京から派遣された社会部&政治部の遊軍チーム20人です。銃撃現場にいた一般人を手当たり次第に囲い込み、携帯に録画された動画を探した」(マスコミ関係者)
その成果がテレビ局で唯一、山上徹也容疑者(41)が安倍元首相に歩み寄りながら改造銃を向ける映像だった。
「山上容疑者を押さえ込むツイッターの動画や爆音とともに白煙が上がる映像はほとんどの局が放送しました。あとは朝日新聞が容疑者逮捕の瞬間を撮ったスチールです。しかし、山上容疑者が歩きながら改造銃を構える決定的な瞬間はNHKだけでした」(前出のマスコミ関係者)