「ライブ・ビューイング」のメリットと可能性 コロナ禍からのエンタメ市場復調で注目

公開日: 更新日:

 その理由としては、以下のような声があがっている。

「子供がいるため宿泊して遠征するのは難しいので、短時間だけ親や旦那に子供をお願いして楽しめるから(34歳/女性)」「遠い会場だと行けないが、近くでやっていると便利だし資金も安く済む場合が多いから(44歳/男性)」「本物のライブだと、出演者が小さくてほとんど見えませんが、ライブ・ビューイングであれば大画面で見られるし、音響が良く迫力があったから(49歳/男性)」

 つまり、実際にライブ会場に行くより、“安・近・短”で、手軽にライブの臨場感を楽しめることがメリットのようだ。

 3年目となるコロナ禍で、大規模有観客イベントの増加や大型音楽フェスの復活など、ライブエンターテインメント市場に復調の兆しが見えてきたなか、多くの人が“リモート会議”などに慣れたことも後押しとなって、「ライブ・ビューイング」市場は今後さらに盛り上がりそうだ。

 今回、ミュージシャンの矢沢永吉(73)が、台風の直撃を受ける中、福岡市内のPayPayドームでのコンサートを強行したことで帰宅難民が続出。賛否両論が巻き起こっているが、こうした天候という不測の事態でも「ライブ・ビューイング」を保険的に併用しておくことは運営サイド、ユーザー双方にメリットがありそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」