長澤まさみ「エルピス」好調の陰に“チーム”の覚悟 エンドロールの「参考文献」にも表れている
さらに、このドラマが実際の事件から着想を得ていることも注目に値すると言う。
「ドラマの冒頭で、『このドラマは実在の複数の事件から着想を得たフィクションです』とうたっていますが、エンドロールでは9冊もの『参考文献』が挙げられています。これも異例のことですが、うち5冊が『足利事件』に関するものです。ここまで堂々と手の内を明かし、“単なる絵空事ではないんだぞ”と問題提起しているのは、作り手の肝の据わった覚悟や、ドラマというものへの熱い思いを感じます」
さらに、「コンフィデンスマンJP」(2018年)以来の地上波ドラマ主演となる長澤まさみについてはこう付け加えた。
「人気女優としての地位を十分に築いている長澤さんですが、そこに安住せず、次のステップに進もうと圧倒的な熱量で演じている姿は、どこか彼女がドラマの中で演じている浅川アナとダブりますね」
作り手も演者も熱量たっぷり。オトナの鑑賞にも十分堪える社会派エンターテインメントだ。