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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「マイナスをプラスに」の常套句はジョイマン高木晋哉が言うから説得力を帯びる

公開日: 更新日:

「ジョイマンのサイン会は、0だから価値があるの」
(高木晋哉/「有吉の壁」3月29日放送)

  ◇  ◇  ◇

「ありがとう、オリゴ糖」「2、3本、イ・ビョンホン」といったナンセンスな脱力系ラップで、2008年にブレークしたジョイマン。高木晋哉(42)は後輩とコラボネタを行う企画でジャングルポケット・おたけと、ジョイマンのサイン会にジョイマンファンの少年が来るというコントを披露した。そのオチのセリフが今週の言葉だ。

 これはもちろん、あの“事件”のパロディー。14年8月3日に高木は自身のツイッターに「町田モディ7階にてサイン会やってます。」という一文と共に、ジョイマンの2人が机に座っているが誰一人列をつくっていない光景の写真を投稿した。いわゆる「サイン会0人事件」である。これが大きな話題を呼び、再ブレークのきっかけとなった。

 高木は「あの頃は崖を転げ落ちている途中で、『サイン会0人事件』でやっと底についたと感じた。その思いを抱えきれずTwitterに書き込んで、ジョイマンがこんなに苦しい状況なんだって発信できたことが大きかった」(ナターシャ「お笑いナタリー」18年5月14日)と振り返っている。

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