尾上菊之助“年上の弟子”に激怒で引退騒動に発展…寺島しのぶ長男・眞秀への注目と焦り
菊之助には今、既定路線となっている菊五郎襲名のほかにもさまざまな重圧があり、その影響を指摘する声もある。
「自身の襲名もそうですが、13年に亡くなった義理の父、中村吉右衛門さん(享年77)も重要無形文化財保持者で人間国宝。丑之助は音羽屋だけでなく、吉右衛門さんの播磨屋としても期待のかかる役者です。今後、一門を率いていくだけでなく、丑之助を立派な役者に育てなくてはならない責任も菊之助は背負っていることになります」(前出・スポーツ紙記者)
そんな中、甥の眞秀にスポットライトが当たることは、一門繁栄のためには喜ばしいことである一方で、プレッシャーになっているのではと察する声もある。
「2月の眞秀の襲名記者会見には多くの記者がかけつけ、『全然緊張していない』と話した大物ぶりがクローズアップされました。眞秀の初舞台には、多くの外国人客もつめかけ、シャネルのサポートで製作された祝幕が舞台を彩るなど、今後、海外へのアピールに眞秀が大きな役割を果たすのは間違いないでしょう。さらに、菊五郎は襲名について『実力がある役者が菊五郎を襲名していってくれればいい』と公言しています。この発言は、眞秀の菊五郎襲名の可能性に含みを持たせたと捉えられています。弟への遠慮も当然あるでしょうが、自身が歌舞伎役者になれなかった上に、本来目がなかった眞秀の菊五郎襲名に光が差したことで、しのぶの本音としては是が非でも実現させたいのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)
新しいスターの誕生は、今後、業界や一門にどんな影響を与えるのか。