流行語大賞から「芸人の一発ギャグ」が消えたワケ…ブルゾンちえみ「35億」トップ10入りが最後
年末恒例の「2023ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)の表彰式が1日、都内で開催。年間大賞にはプロ野球で38年ぶりに日本一に輝いた阪神の岡田彰布監督の「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
3月に行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での「ペッパーミル・パフォーマンス」など、野球用語がトップ10に入りがちな傾向は指摘されているとはいえ、「蛙化現象」「生成AI」「闇バイト」などがランクインする中、エンタメ関連でトップ10入りしたのは、独創的なダンスで話題となった「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」だけだった。
ただし、選考委員特別賞として、お笑い芸人の「とにかく明るい安村」がイギリスのオーディション番組で披露して話題となったフレーズ、「I'm wearing pants!(アイム・ウエアリング・パンツ)」が選出された。
「流行語大賞に選ばれるとその芸人は消える」というジンクスもある中、2000年以降は、芸人の一発ギャグは常連で、「なんでだろう~」(03年)、「って言うじゃない…/…残念!!/○○斬り!」(04年)、「フォーー!」(05年)、「そんなの関係ねぇ」(07年)、「グ~!」(08年)、「ラブ注入」(11年)、「ワイルドだろぉ」(12年)、「ダメよ~ダメダメ」(14年)、「安心して下さい、穿いてますよ。」(15年)、「PPAP」(16年)、「35億」(17年)などがトップ10入りしていた。