NHK党による故三浦春馬さん「都知事選ポスター無断使用」にアミューズが猛抗議…選挙悪用に“つける薬”は?

公開日: 更新日:

確信犯的に掲示板を悪用した初めてのケース

「都知事選に24人の候補者を擁立したNHK党が、“立候補者の、写真や名前は掲載出来ませんが、あなたやあなたの大切な人の写真や氏名は掲載できます”と、2万5000円の寄付をした人が掲示板1カ所に好きなポスターを24枚掲示できると呼びかけたことで、こういう事態になった。法の網の目をかいくぐり、確信犯的に掲示板を悪用した初めてのケースです」(スポーツ紙記者)

 本来の目的外で“バズった”ポスター騒動について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう話す。

「こうしたことが起こると、“供託金の額を上げろ”など公選法改正を言い出す声が必ず上がりますが、それだと金持ちや2世議員しか立候補できなくなったり、こうした不作為が起こるたびに法律を改正していては、権力者が一般人の生活をがんじがらめにしてしまうきっかけを与えてしまいかねません」

 ビジネスやバズリを目的としたともとれる、こうした悪用に“つける薬”はあるのか。

「56人が立候補していても焦点が自民や立憲などが支援する主要候補にばかり当たり、多様化からかけ離れている中、今回の件は別の注目を集めた一種の民主主義のコストとも言えます。無駄でくだらない子どものいたずらのようなことを彼らは世間の空気を読みながらあえてやっているところがあるので、それが大人の良識に反しているという空気や声で制していくことが大事ではないでしょうか」(井上トシユキ氏)

 とはいえ、ワル知恵が働く者による悪用がなくなることはないのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」