NHK局アナ新人時代は「一輪の大木」「ガリバー武内」と呼ばれた
当時は東京で2週間の研修を経たら各放送局に行き、現場で学びなさいという方針でした。
お昼のニュースにもすぐ出させていただきました。視聴者のみなさんは私が映ると「出た! 今日はちゃんとしゃべれるか」と心配しながら見てくれて。約30年ぶりの新人アナで地元出身だから、みなさん見守ってくれていました。
ニュースもようやくちゃんと読めるようになった頃、初めてのロケに出かけた時です。水と親しめる親水公園で入り口からしゃべりながら歩くのですが、まだカメラを意識できないし、私はすごく大股で歩くので、いざ本番が始まるとズンズン歩いちゃって画面から消えちゃった。重たいカメラを担いでいるカメラマンがスピードについてこられなかったんです。
スタジオの先輩アナは「武内さん! どこですか」と大慌て。最後は「大型新人の武内アナが公園を闊歩していましたねえ」と締めくくられました。
終わる直前にミニチュアの建物が作ってある水深の浅い場所に靴を脱いで入ったのですが、局では「まるでガリバーみたいだ」と噂になり、それからしばらくは「ガリバー武内」と呼ばれました(笑)。