舟木一夫さんのファンを大切にする人柄と、噛みしめるような一言一言に「達観」を感じた
舟木さんが登場されると、会場にいる50人ほどのお客さんから、いつもとは明らかに違う大歓声と大拍手が。聞くと、ファンクラブの会報で事前に知っていたとか。インターネットの普及していない時代に、ファンの方の情報収集のすごさに驚きました。しかも、一番遠い方は仙台からお越しで、舟木さんのコンサートは全部ついて回っておられるとのこと。今思えば“追っかけ”のはしりです。
「ありがたいですね。ファンの方がいてくださってこそ成り立つ仕事ですから、本当に感謝しかありません。バカなこと(自殺未遂)もしましたけど、生かしてもらった命のある限り歌ってみなさんに喜んでもらいたいですね」。噛みしめるようにおっしゃる一言一言に、いろんな苦しみや葛藤を乗り越えてこられて人生を「達観」されているように感じました。
トーク中にも自然な流れでファンの方に語りかけられたりする姿に、ファンを大切にされることでも有名な舟木さんの人柄がにじみ出ていました。
まもなく傘寿を迎えられますが、まだまだその歌声を聴かせてくださることをいちファンとして願っています。