浅野忠信“偽りなきスピーチ”を米紙が絶賛! ゴールデングローブ賞受賞、北欧系米国人の血をひくクオーター
■ネイティブアメリカンの末裔ではない
ただ、浅野がネイティブアメリカンの末裔ではなかったことは、11年に放送されたNHK「ファミリーヒストリー」で明らかにされている。米国人の祖父のルーツが北欧系だったことが分かり、これまでの印象は覆された。とはいえ、米国人の血をひくクオーターであることには違いない。それゆえに流暢な英語力があってこその海外での活躍なのかとも思われるが、これについても、「アメリカにたまたまいる日本人とか、英語をそんなにしゃべらなくても僕にできる役であれば……」と本人がコメントしており、英語力には自信がないことを明確にしている。実際、これまでの浅野の出演作を振り返っても、英語のセリフ量はさほど多くない。そして、今回の受賞作「SHOGUN 将軍」は全編日本語の時代劇。浅野自身にとっても“適役”だったのだろう。
「米国進出しようとする日本人俳優でネイティブ並みに英語が話せる人は数少ない。大半はみんな英語のセリフを暗記して感情を後付けする。渡辺謙さんでもそうです。そんな中で、背伸びせず“英語のセリフがあまりない役”と割り切って仕事を受けているところがオファーを受けやすいところなのかもしれませんね」(米国在住の映像制作関係者)