「私はヘタとはゴルフしません」…周防郁雄氏の引退報道で“芸能界のドン”からのキツいひと言を思い出した
芸能界の“ドン”といわれた芸能プロ「バーニング」の周防郁雄(84)が表舞台から消えた。
週刊文春(1月16日号)によれば、昨年10月ごろ、食事中にろれつが回らなくなり救急車で運ばれたという。軽い脳梗塞だったようだが、それを潮時に代表取締役社長が長男の彰悟(49)に代わり、相談役に退いたというのである。1960年代まで“王国”といわれたナべプロが凋落し、その後に帝国を築いた喜多川姉弟のジャニーズも崩壊した。周防も去れば、芸能界の「戦後」がようやく終焉することになる。
衆議院議員・浜田幸一の運転手だった周防が「バーニング」を立ち上げたのが70年代初め。当時、ナベプロから有力なタレントを抱えるマネジャーたちが離れていった。その人間たちに資金提供したりして楽曲の権利などを手に入れ、勢力を拡大していったといわれる。
ジャニーズのスーパーアイドルだった郷ひろみを引き抜いてくる“掟破り”も周防の得意技だった。
だが、周防の豊富な資金の出どころは不明で、バックには暴力団の影があるという噂が常につきまとってきた。メディアに一切出ないことも彼のカリスマ性を高めていった。