世間騒然も本人アッケラカン 宮沢りえ「Santa Fe」発売騒動
―1991年11月―
1991年11月13日に発売された宮沢りえのヌード写真集「Santa Fe」。当時18歳。人気絶頂のトップアイドルの突然のヌードに、世間は騒然となった。
騒動の始まりは写真集発売の1カ月前、10月13日付読売新聞の全面広告だった。紙面には、全裸の宮沢が腰の前で手を組んで扉に寄りかかる姿が掲載されており、豊満な乳房は無修正、乳首まではっきり写っていた。同広告は翌14日、朝日新聞にも掲載された。
ヌード写真が全国紙の全面に使われるという前代未聞の事態に、女性団体等から抗議が寄せられたが、出版元の朝日出版社では問い合わせの電話が鳴りっ放し。あらかじめ10台の専用電話を用意したが、1日で30万件のコールがあったといわれ、直接の予約受け付けは4日間で中止。以降は書店予約を案内するテープ対応に切り替えられた。
国内の騒ぎをよそに、テレビドラマの撮影でカナダに滞在していた宮沢は21日に帰国し、撮影の篠山紀信とともに成田のホテルで会見を開いた。200人以上の報道陣が詰め掛ける中、宮沢は開口一番、「ただいま、大騒ぎになっててビックリ」と挨拶。写真集に関しては「百点満点、満足しています。早く人に見てもらいたいなあ」とアッケラカンとコメントした。篠山も「りえちゃんは全部きれい。目がくらむほど美しいね。負けられないと緊張しました」と絶賛した。