渡部建の会見は復帰ありきの“自己都合”…露呈した真の実力
公共の多目的トイレなどでの不倫三昧を報じられ、6月から無期限活動自粛中のタレント渡部建(48)がおこなった3日夜の記者会見。1時間42分もの長丁場ながら、「身勝手だった」「申し訳ない」などと繰り返すばかり。発言に矛盾も多く、「我々だって、ガキの使いじゃないぞ」と報道陣から罵声まで飛ぶ始末だった。
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「記者会見もせず、マスコミから逃げの一手だった彼がようやく囲み取材の場に出てきたのは、仕事復帰が決まり、しかも収録済みと報じられ、世間から猛批判の声があがったからです。つまり復帰ありきの自己都合だと業界も世間もお見通しなのに、すでに仕事を再開したという事実すら認めない。百歩譲って、番組名は言わないという取り決めがあったのかも知れませんけど、仕事を再開したのか、まだしてないのかすらダンマリだから驚きましたね」(情報番組デスク)
すでに収録済みとされているのが、大みそか放送の日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の特番。ダウンタウンの松本人志(57)がコメンテーターを務める6日放送のフジテレビ系情報番組「ワイドナショー」への出演も決まっているとの説まで流れていた。
■本当にこれが売れっ子MC?
「すでに仕事も再開しているのであれば、そう認めればいい。おそらく想定問答集通りにやったのでしょうけど、会見中、それでは通らないというのが誰の目にも明らかになっているのに、臨機応変にアドリブが効かない。本当にこれが売れっ子MCの姿なのかと目を疑いました」(広告代理店幹部)
会見をネットで生配信した「ABEMA」に出演したホリエモンこと堀江貴文氏(48)は渡部と交流があったそうだが、「いつの間にかグルメ王になって、佐々木希さんと結婚して、スゲエなと思っていたのがこれですよ。痛々しかった」と会見の感想を語っていた。実際、渡部が売れっ子で、世間にも業界にも好感度タレントとして認知されていたのは何だったのかと誰しもが首をひねったのではないか。
「タレントが駄目でも、グルメは残るんじゃないですか」との声にも、堀江氏は「芸能界というのを外すと無理。芸能人で、妻が佐々木希さんだから成り立っていた。ネット(に活路を見出す)というのも、芸人としての実力はたとえば宮迫博之さんと比べるべくもない」と評していた。馬脚を現したのが今回の会見、真の実力はその程度だったのだ。
名前を聞くのも嫌
芸能界の不倫報道は最近では俳優の東出昌大、原田龍二、落語家の三遊亭円楽らが会見し、東出は墓穴を掘ったところがあったものの、原田は己の駄目さを全面的に認め、女性リポーターの質問が出尽くすまで誠実に会見に応じた。円楽は不倫謎かけまでやってのけ、最後には笑いまで取っていた。その後、彼らがほとんど影響を残すこともなく仕事を続けているように、会見さえすれば禊として機能するという見方もあった。渡部サイドもそう目論んだのだろう。しかしながら、「芸人ならば笑いのひとつくらいでも見せ、爪痕のひとつでも残すべきところ。『ガキの使い』は会見の反応を見定めてオンエアを決めるでしょうけど、あれじゃあ、お蔵入りになる可能性が高いでしょう」(前出=広告幹部)。
ジャーナリストの中村竜太郎氏はこう言う。
「私が出演しているラジオ番組で渡部さんの話題を取り上げた際にはリスナーから“名前を聞くのも嫌だから触れないでほしい”という声が寄せられました。それほど多目的トイレで不倫という行為に対する女性の生理的な嫌悪感は強いものがある。テレビのスポンサーは女性の声をとても大事にします。謝罪会見を開いたとはいえ、復帰の道は険しいといわざるを得ないでしょう」
芸能界復帰ありきの“自己都合”会見。虫のいい話である。