市川猿之助容疑者は「執行猶予あり得る」と弁護士が見解…逮捕の決め手とこれだけの疑問

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本人には証拠隠滅罪が成立しない

 警視庁は司法解剖や薬物鑑定の結果と供述に矛盾はなく、心中を図ったと判断したが、「決定的な証拠」はない。死を覚悟して遺書や遺言まで残した猿之助容疑者が、なぜ死のうとする直前に両親の顔にかぶせていたビニール袋を外し、薬の容器とともに捨てたのか。

 弁護士の山口宏氏がこう言う。

「被告人本人が犯罪の証拠を隠しても、証拠隠滅罪は成立しません。もし心中するつもりだったら、証拠を捨てる必要はありません。しかもわざわざゴミ出しまでしているわけですから。今となっては両親に自殺の意思があったかどうか、分かりませんが、検察が両親の自殺の意思を立証できなければ、自殺幇助罪です。その場合、6月以上7年以下の懲役または禁錮ですが、他に証拠もなく、容疑者の供述から判断するとなると、執行猶予もあり得ます」

 真相は明らかになるのか。

  ◇  ◇  ◇

■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

▽いのちの電話
 0570-783-556(午前10時~午後10時)
 0120-783-556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▽こころの健康相談統一ダイヤル
 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▽よりそいホットライン
 0120-279-338(24時間対応)
 0120-279-226(岩手、宮城、福島各県から、24時間対応)

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