市川猿之助容疑者が一生背負う「親殺し」の十字架…歌舞伎界は“存亡の機”の非常事態
セクハラ行為の告発を恐れた?
その後、名跡は猿之助容疑者のいとこ、市川中車(香川照之)の長男である市川團子(19)が継ぐのではないかとの見方もあるという。
もっとも、4代目は復活どころではないはずだ。自殺幇助容疑について、猿之助容疑者は「両親が自殺する手助けをしたことに間違いありません。私も両親の後を追って自殺するつもりでした」と容疑を認める供述をしているらしい。また、複数回の事情聴取では「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」「その後、両親の頭から袋をかぶせた」などと話したそうだ。そのきっかけ、動機となったとみられているのが、女性セブンが報じたセクハラ疑惑だ。
歌舞伎界は不倫や遊びを「芸の肥やし」と称し、それらに寛容な世界である。そのため、「疑惑報道だけで、心中するほどのことだったのか」といぶかしむ声が業界内にはあったが、事態はどうやらそうでもないらしい。
「年下の男性の役者らに、座長としての権力をかざしてセクハラ行為をはたらく。ジャニーズの創業者、故ジャニー喜多川氏と同じような構図ですが、実際のところ、キスを強要し、下半身をもてあそび、風呂やベッドに誘うという行為を未成年者相手にも行っていたとの情報が一部で取り沙汰されているのです。そうした続報があったとすると、まさにジャニー氏と同じ。性加害事件としての広がりがあったかも知れません」(スポーツ紙芸能デスク)
ジャニーズ事件のように、被害者の実名告発があったりすれば、歌舞伎界を大きく揺るがす。それを恐れ、食い止めようとしての心中だったとすれば、どうか。
「心中事件の推移ともども、セクハラ疑惑もくすぶっていて、その動向も全マスコミが注視しています。事件を引き起こした直接的な原因が明らかになれば猿之助はまた火だるまでしょうし、歌舞伎界に大きな傷跡を残してしまう。いま、歌舞伎界は人気役者の高齢化に加えて集客力とプロデュース能力に長けた猿之助も廃業寸前。スーパー歌舞伎もどうなることか。歌舞伎界全体が存亡の機といえる非常事態です」(前出の芸能デスク)
猿之助容疑者は親殺しという、重たい十字架を一生背負うことになった。
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■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
▽いのちの電話
0570-783-556(午前10時~午後10時)
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