レス妻当事者が共感!公認不倫ドラマ「1122」はセックスレス夫婦の新しい形となるか?

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コクハク

漫画原作のドラマ「1122(いいふうふ)」

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。

 Amazon Prime Videoで放送されている「1122(いいふうふ)」は、妻が夫の不倫を公認している、「婚外恋愛許可制」という斬新なテーマを題材にしたドラマです。

 この「公認不倫」は日本で増え続けるセックスレス問題の解決の糸口になるのでしょうか。

公認不倫の衝撃的な設定

 このドラマは渡辺ペコによる同名漫画が原作で、30代の子どもがいない夫婦の相原二也(岡田将生)と相原一子(高畑充希)が主役。

 ごく普通の、どちらかといえば仲の良いこの夫婦には、実は秘密があります。

 それは「婚外恋愛許可制」を取り入れていること。

 夫には妻が公認した既婚者の恋人がいて、月に一度だけデートをする関係が続いています。

 そのきっかけは、夫婦のセックスレス。

 一子が「なくてもよくない? セックスとか。家族なんだし」と夫の要求を、拒否したことが始まりです。

 そこから夫婦関係は新たな形を模索し、「公認不倫」に行き着きました。

日本の夫婦のセックスレス率は60%

 日本では、なんと60%以上の夫婦がセックスレス状態といわれています。

 この現実を考えると、家庭とは別で、恋愛と体の関係を外に求めるのは逆に自然なような気もします。

「公認不倫」の概念はひょっとすると、今後スタンダードになるかもしれません。

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セックスレスの現実と共感

 相手を嫌いになったわけではないけれど、性的な対象として見られない。

 このような悩みを抱えている人は少なくないはずです。

 筆者自身も、夫から「女性として見られない」と言われ、10年以上セックスレスが続いています。

 ドラマの前半までは、“外に恋愛相手を作りながらも家庭はそれなりに円満”という状況が描かれています。

 夫婦関係に不満を持つ人にとって、この設定は一種の理想的な解決策に見えるかもしれません。

 セックスレスだけに限らず、夫婦としての生活が続くと、何かしらの不満が溜まるものです。

どの夫婦にも当てはまる問題

「1122(いいふうふ)」は、セックスレスや夫婦の在り方に関する現代の課題を鋭く描いているドラマです。

 公認不倫という大胆な設定ですが、細かい部分を見ていくと、どの夫婦でも通ったであろう悩みが多く出てきて共感の嵐。

 二也は妻に対しても妻の母親に対してもとても優しいのですが、その優しさが違った方向にいく時もあって、一子はイライラします。

 二也の不倫相手の美月(西野七瀬)の家庭も子どもの発達や夫のモラハラなどさまざまな問題を抱えています。

 夫婦とはいえ、他人です。

 思っているだけでは相手に気持ちは伝わらない、そんな当たり前のことに気づかされました。

それぞれの夫婦の結末が気になる

 個人的には二也と、不倫相手の美月との温度差も非常に興味深かったです。

 所詮、男は一瞬の恋愛のときめきを感じたいだけで、決して本気にならない一方で、無理だとわかっているけれど、不倫相手との生活を夢見ているのが女。

 なんとも切ない対比でした。結局のところ、夫婦は必ずいろいろな揉め事やトラブルに直面します。

「それでも相手と一緒にいたいと思えるかどうか」これに尽きると思います。

・夫婦とは一体なんなのか?
・共に生きていく意味とは?
・婚外恋愛許可制は果たして成立するのか?


 それぞれの夫婦がどのような結論を出すのか、続きが気になって仕方がありません。

(豆木メイ/フリーライター)

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