「ドイツを目指す前にポーランドはベストな国かもしれない。日本人はまず目を向けるべきかも」
欧州に渡って10年目。フランス、ロシア、ブルガリアを経て2013年の夏に向かったのがポーランドだった。帰国を考えていた時、同国1部のレヒア・グダニスクへの移籍話が浮上。カズ(三浦知良=JFL鈴鹿)のひと声に背中を押され、4つ目の異国での挑戦に踏み切った。(取材・構成=元川悦子)
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「ポーランドはドイツを目指す前に欧州サッカーを体験し、英語やドイツ語を学ぶのにベストな国かもしれない。フランス系アフリカ人がフランスを経て英プレミアリーグを狙うように、日本人はまずこの国に目を向けるべきかもしれません」
13年夏、バルト海に面した欧州屈指の港湾都市で会った松井は、筆者の前で爽やかな表情を浮かべていた。
この少し前、香川真司(C大阪)がドルトムントでブレークしたが、FWレバンドフスキ(バルセロナ)やMFブワシュチコフスキ(23年7月に引退)らポーランド人選手がチームメートとして活躍していた。
12年欧州選手権を開催したことも重なって、ポーランドのサッカーの地位は急上昇していた。それも松井のモチベーションを高めたに違いない。