妻の「レスだけど仲良し」発言に潰された夫の我慢と本音 無言の圧力をかけていないか?

公開日: 更新日:
コクハク

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。

 セックスレスのつらさについて発信していると、日々たくさんのコメントが寄せられます。

 それは、ときに肯定だったり、否定だったりとさまざまです。

 最近私が気になったのは「私たちはレスだけど仲良しです!」というコメント。

 そう思ってるのはあなただけじゃないですか? と疑ってしまうのは、夫婦関係をこじらせているからでしょうか。

【読まれています】セルフプレジャーを早く知りたかった 男女比では大きな差が

お互いに納得しているのか

 私自身「セックス」は夫婦にとって愛情を確かめ合うための大事な行為だと思っていますが、そう思わない人がいることも理解しています。

 価値観は十人十色。セックスがなくても、愛情を確かめ合い幸せを感じられる人もいます。

 しかし、大事なのは「お互いが同じように感じているのかどうか」です。

 中には片方だけが「幸せだ」と思っている可能性もあるのではないでしょうか。

レス夫婦の男性は今よりもっと仲良くしたい

 既婚者専用マッチングサイトサービスを提供するレゾンデートルがセックスレスの既婚者635人に「夫婦仲を今よりも良くしたい?」と質問。

 男性の半数近くは、「今よりも良くしたい」と回答しました。一方で、女性の61%は「このままでよい」と答えています。

 この結果だけで、男性側が「レスを解消したい」と思っているとは言い切れませんが、少なくとも関係の改善を望んでいる人が多いのは明らかです。

無言の圧力?

 結婚生活にセックスなんてなくても平気、と思っている人たちの中には、「私たちはなくても幸せだもんね?」と相手に無言の圧力をかけている人もいるのではないか、と感じます。

 調査結果からもわかるように、女性側がそうだと勝手に思い込んでいて、男性に我慢を強いている可能性もあるのではないでしょうか。

 また、セックスレス状態が続いている中で、不満を抱えながらも、「したくない」相手の気持ちを尊重しようと無理に納得しようとしているケースも少なくないでしょう。

結婚前と後で変わる価値観

 人間は年齢を重ねるごとに変化します。

 特に、結婚や妊娠、出産、子育てというライフイベントは、価値観を大きく変化させます。

 以前にはセックスが重要だと感じていた人も、子育てや仕事に追われる中でその優先順位が下がることもあります。

 人間の欲求は変化するものなので誰も責められません。

 しかし、片方だけがセックスの優先度が下がり、相手はそうでもない場合、その相手は我慢を強いられることになります。 

離婚という選択肢

「したい側」と「したくない側」の溝が埋まらない場合には、離婚という選択肢も考えざるを得ないのかもしれません。

 セックスレスの問題は、単なる肉体的な問題だけでなく、精神面での繋がりやコミュニケーションの不足にもつながります。

 だからといって、セックスを相手に強要してはいけません。

 当然ですが、結婚したからといって、いつも要求に応えなければいけない、なんてことはありません。

 拒否する権利ももちろんあります。

 性的欲求のレベルにズレがある夫婦が、どちらかが我慢し続ける結婚生活を送るのは本当に幸せなのでしょうか?

 正直、努力して改善できる問題ではないと思います。

後悔しない人生を

 だからこそ、離婚を前向きに考えてもいいのでは? というのが私の結論です。

 一度きりの人生、後悔しないように生きていきたいものです。

(豆木メイ/フリーライター)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる