セックスレス10年、結婚生活のQOLを上げるために私が捨てたこと【解消されない夫婦のモヤモヤ】

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コクハク

夫に期待しないことでストレス軽減

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
 SNSのフォロワーさんに、夫婦やパートナーとの関係でモヤモヤすることがあるか聞いてみたところ、「ありがとう、ごめんねが言えない夫」「休日は寝てばかり」「何を言っても否定する妻」「セックスレスだけど話し合いが出来ない」など、さまざまな悩みが寄せられました。

【解消されない夫婦のモヤモヤ】

 皆さんの悩みに共感したり、相談に乗ったりしながら思ったのが、こういった悩みって”相手に期待しすぎるからこそ生まれる”のではないか、ということ。

 私の場合、「離婚したい」という目標があるので、相手に対する期待がぐっと少なくなりました。

 私たちはセックスレス10年で、以前はそれに対する不満もありましたが、今では夫と性行為を望んでいません。だから、もうその不満もなくなったんです。

 他にも、夫が皿洗いを忘れて寝てしまったとしても「食後の運動になるか」と割り切り、自分でやってしまいます。

 スマホゲームをしている姿を見ても、「生産性のないことしてバカだなぁ」と見下すくらいで済んでいます(笑)。

【読まれています】レス歴10年。夫に女性として見られていない私は“モチベ維持”のために最重視していること

キャパシティは人それぞれ

 子どもが成長して手がかからなくなったことも、夫に対する期待が薄れた理由の一つです。

 幸い、うちの夫は比較的育児をしてくれる方だったので、完全なワンオペではなく、なんとか乗り切れました。さらに、私が比較的器用なタイプだったのも大きいかもしれません。

 以前、近所のママさんから「お風呂後の息子を取り上げてもらうために両親に毎日来てもらってる」と聞いてとても驚きました。

 正直「そんなことも一人でできないのか」と思いましたが、人それぞれ家事育児のキャパシティは違うのだと感じた瞬間でした。

結婚年数で変化するパートナーへの不満

 結婚相手紹介サービスのオーネットが行った「パートナーに対し、不満に思っていること」の調査によると、結婚15年以上の人で「よく喧嘩になる」と答えた割合が21.2%と、結婚14年目までと比べて大幅に増加しています。

 これは子どもの進路や学業などの問題が出てくる時期と重なるからでしょうか。

 また、「話を聞いてくれない」という不満は、結婚14年目までは10%前後ですが、15年以上では19.2%と約2倍に跳ね上がっています。

 これは単に、夫婦会話を求めているというよりも、子育てや家計、介護など夫婦で話し合うべきことに向き合ってくれないというフラストレーションが背景にあるのかもしれません。

 我が家でも、子どもの進路や生活に関する話題が増える年齢に差し掛かっているので、こうした不満は他人事ではありませんね。

夫に期待しない生き方のメリット

 夫に期待しなくなってから驚くほどストレスが減りました。彼がダサい格好をしていても、笑われるのは彼自身です。

 昔は夫におしゃれな服を着せようと私が選んでいましたが、今では関心もないので放っておいています。夫婦としては健全ではないかもしれませんが、自分がストレスを感じないのが一番大切です。

 結婚10年を過ぎたあたりから、自然と気持ちに変化があったように感じます。

「夫に期待しない。夫婦関係を諦める」

 言葉にするとネガティブに聞こえますが、私はこれで良いと思っています。

 だって自分が一番大切だから。

 少し距離を置いて、自分自身の生活に集中することで自分自身のQOL(生活の質)がぐっと上がりますよ!

(豆木メイ/フリーライター)

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