卓球アジア選手権50年ぶりVでマスコミ大騒ぎ…識者《中国を超えたとは言えない》とバッサリ
13日に幕を閉じた卓球アジア選手権(カザフスタン・アスタナ)で、日本は女子団体と女子複(大藤沙月、横井咲桜組)、男子単の張本智和(21=世界ランク9位)が金メダルを獲得。女子団体が中国を破って優勝するのは50年ぶり。男子単のアジア制覇も、やはり50年ぶりの快挙であり、2種目とも決勝の相手が「中国」ということでスポーツマスコミは大騒ぎだ。女子複の大藤・横井組も準決勝で中国ペアにストレート勝ちしている。
しかしこの「快挙」、手放しで喜べるものではない。今大会は7日から13日まで行われていたが、直前の6日までは中国の北京でWTTチャイナスマッシュという大会があった。例えば、張本はこの大会は単のみの出場でベスト16止まり。今回、張本に決勝で敗れた中国の林詩棟(19・同3位)は、単・混合複の2種目を制し、男子複でも準優勝。3種目14試合を戦った林は母国の大会で、その実力を存分に見せつけたが、いくら19歳の若者とはいえ、母国の大会で精根尽きたまま、直行便でも8時間前後もかかるアスタナへ移動した疲労は否めないだろう。
卓球コラムニストの伊藤条太氏は今回の日本勢の成績をどう見ているのか。