「責任とれ?なんで?」3年逢瀬を重ねた不倫相手を捨てて“第3の女”と再婚する51歳男の言い分【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

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コクハク

51歳、不倫相手と再婚はあり得ない

「冷酷と激情のあいだvol.235〜女性編〜」では、3年間の不倫の末に離婚が成立したものの再婚へといたらないお相手・コウイチさん(51歳・仮名)に対して不満を抱く香織さん(44歳・仮名)の苛立ちをお届けしました。
 コウイチさんが、離婚が成立してから半年が経過しても再婚をしない理由はどこにあるのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

「えっとですね、香織と結婚をする気はないんです。彼女には悪いなとは思いますけど、僕が既婚者だったときにも香織に対して『結婚しよう』なんて言ってません。

 香織からは『離婚したら、私を妻にしてね』とは何度か言われましたけど…。僕はそれに対して一切同意はしていません」

 淡々とした口調で話し始めたコウイチさんは、香織さんとの関係について「おそらく香織の認識と僕の認識とは、大きく違うのは理解をしているんですが…」と話を続けます。

勝手に暴走してるだけ

「香織は、僕の離婚が成立したから自分が結婚をすると思い込んでいますけど、僕には本当に1ミリもその気がないんですよ。

 僕自身が不倫をしていたのにどの口が言うんだって感じですけど…、僕は不倫をするような女性は絶対に妻にしたくないんですね。これだけは昔から変わらないポリシーです。

 香織はこれまで、僕の妻の座におさまるつもりで付き合っていたのかもしれないけれど、僕は一度も香織を妻にしようと思ったことはないんです。

 香織も僕の性格を知っているんだから、冷静になればわかると思うんですけどね、勝手に暴走している感じがありますよね」

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別の女性と結婚

 ここまで話したコウイチさんは、少しのあいだ黙り込んだあと、戸惑いながらも続けます。

「それに…、これを言っていいのかわからないですけど、僕は香織ではない別の女性との結婚の話を今、進めています。

 相手の女性にプロポーズして、無事にOKをもらいました。あとは相手の親御さんを交えて、結婚式の日取りを決めるところまで進んでいます。

 入籍の日ももう決めていまして、特に問題がなければ彼女が春には仕事を辞めて、そこからは僕と一緒に暮らし始める予定です。

 だから香織との結婚なんて絶対にないし、僕から香織に結婚を匂わせたこともない。それが真実なんです。

 最初から僕は、香織を結婚相手としては見ていませんでしたからね。香織がどんなに僕との結婚を望んでいたとしても、僕はそれに応じる気はないです」

手切れ金を払ってでも

 コウイチさんの今の気がかりは、婚約者に香織さんの存在を知られることなく、香織さんときれいに別れられるのか…に尽きるそう。これまでコウイチさんから香織さんに別れ話を切り出すと、ヒステリックに罵られ「責任をとって!」と騒がれてきたと言います。

「責任も何もないですよね、不倫をしたのはお互いが了承の上で、僕が一方的に彼女を誘ったわけでもないですし。

 そもそも不倫をしていて、離婚が成立したら不倫をしていた相手と再婚するなんてルールはないのに、なぜ香織が“責任”なんて言葉を出してくるのかわかりません。

 最終的には手切れ金っていうのかな、まとまった額のお金を渡して納得してもらうしかないのか…とも考えていますが、できればお金を渡さずにきちんと話し合いで納得してもらえるのが理想ですね。

 毎回ヒステリックに罵ってくるから、話にならなくて困っていますよ…。そろそろタイムリミットが近づいているので、香織とはきっぱり縁を切らないといけないですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

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